今世紀初頭以来長い間、南オーストラリア州は、オーストラリアワインのおよそ75%を生産してきました。しかし1960年代以来、そのシェアは徐々にしかし確実に下降線をたどり、現在55%位です。そうしたシェアの後退はありながら、依然として南オーストラリア州は、オーストラリアの重要なワイン生産地であることに変わりはありません。その中でもバロッサ・ヴァレーはオーストラリア第一の、そして最も有名なワイン産地だと言っても異論を唱える人はいないでしょう。ドイツ色の濃い土地柄で、その石造りの建物、美しい景観などの見事なところから、観光客でいつも賑わっています。